東北の日々、震災復興活動によせて

米国マサチューセッツ工科大学・MITの東日本震災の復興支援活動。また、宮城県南三陸町に住み込むことによって、世界と繋がりをもった東北地方暮らしにおける日々の出会いや発見の展開を描きます。

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バーバドール5丁目、冬支度

 
2011年11月2日-6日にかけて南三陸町歌津「平成の森」
仮設住宅団地内で行われた、仮設の屋外空間設置は、地元住民、
世界と日本からのボランティアの協力で成功に終わった。

その名も"バーバドール5丁目"
福島県のお菓子"ままどおる"とババ世代、通りを掛けて住民たちに
命名された愛着のある名前である。

新聞社からの取材も受け、小さなプロジェクトながら
この活動自体がコミュニティーを形作る起因になったように感じた。

12月1日-4日、再び活動が始まる。
南三陸町では、そろそろ雪もぱらつくことであろう。
冬の寒いときでも、立ち止まっては世間話に花を咲かせる
のが女性というものだろう。

登米の佐々木竹材店からの、端材の支援によって新たな風よけ
の設置を行う予定だ。


バーバドール5丁目設置風景
elev のコピー


日中会話を楽しむ女性達
Pics03_BABAladies のコピー




参考までに、
朝日新聞11/7掲載記事
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Smart Mobility-スマート・モビリティ

 
この3/11プロジェクトには、来春Smart Mobilityの考えが組み合わされる
ことになっている。現在、案を練っているところだ。

夕刻、かもめの群が居並ぶ防波堤に登った。
漁村集落というからには、この石浜の本当の顔を見ないからには
帰れない。

比較的震災被害の少なかった石浜といえども、
河を渡っていた橋もろとも主要道路が流されしまった。
JR東日本と同様、復旧の目処は未だ見えてこない。



CIMG4948.jpg



だからこそ、スマートモビリティーを結ぼうとしている
一方で、この光景を見て思い出したものが、

メキシコからアメリカへ渡る手引き舟:
Hand Pulled Boat crossing the boundary between USA and Mexico.

一切の技術も電気も入らない、ただただ乗り合った人々が
共に綱を引くのだ。

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最先端の技術と慣習の接点にいたいと感じる。


 

人との出会い

 
石浜歩きは続く。

何度も同じ通りを行き来する私たちは、住民にとって
どう見えるのだろうか。

"ボランティアです、復興支援です、調査です"
といった言葉に辟易している地元民は少なくないだろう。

加藤ヒロシ、石浜の漁師、は前触れなく私たちに声をかけた。
最初は強面の顔で近づいて来たため警戒したものの、その表情は次第に
崩れていった。通りすがりの近所の方が、植木をくれ、加藤さんは抱え
きれない漁の昆布をお土産に持たせてくれた。

彼は手でちぎって、それを渡し、一緒になって噛む。
うまい、という私たちの率直な言葉に彼はとても満足そうだった。
それは、お世辞でもなくおいしかった。

彼らに実際に何かができているかは分からないが、
こうして顔で付き合っていることさえ意味があるのかもしれない。


sayaSmile.jpg



人との出会いは、決して地元民に限らない。
南三陸町に住み込む三浦さん、新聞記者がいる。私達と一緒に歩いた
ところで記事になることはないように思えるが、それでも彼はやってきた。

そうか、そうか、

と何かを掴むような相づちが印象的だ。

DSCF7066.jpg


被災地で、様々な人間が多様な方向性を見つめているようだ。

 

潮が満ちるとき

 
石浜を歩く、

正午、空かせたお腹におにぎりを入れながら石浜到着の印象
を味わっていた。

しばらく歩き、再び湾へ戻ってくると満ち潮の時になっていた。
岸壁を越えて引いては打ち寄せる波が美しい。

温暖化と震災による地盤沈下を嘆く、漁師及川さんに相づちを
うちながら、目は水に注がれていた。



DSCF7038.jpg



もうほとんど見られなくなったガラスの浮き島があった。
通りの端に転がる光景は、どこか情緒がある。
DSCF7045.jpg





DSCF4102.jpg

石浜の水と近づく経験は、イタリア、ヴェネチアを想起させる。
ちょうど今頃、むこうはAcqua Alta: 高水/高潮/浸水の時期だろう。


 

石をみる、スレートの地盤

 
2度目の石浜訪問、
肩をこわばらせて寒い寒いと言っていたところ、雪がふってきた。

日本の雪だ、と同行のアメリカ人アデールは感銘を受けていた。
そんな彼女の傍らの私も、雪の降る町に住んだことは今まで一度もなかった。

崖地に家を建てるなら、と未だ奮闘中。
スレートの地盤を前に、恐る恐る指をかける、力を加える
崖肌がはらはらと崩れていく。
足でけってみる、大きな塊が崩れおちた。

回りには素晴らしい石垣を持った家も見える。しかし、
こうした行動の暁には不安を感ぜずにはいられない。

震災被害は最も小さかったこの崖地の集落、
何に注目するべきかは未だ見つけていない。

美しく線の細い一枚のスレート瓦を手に考える。
DSCF7031.jpg

石浜の素晴らしい石垣、
DSCF7069.jpg


思い出された、愛媛県外泊集落、
2766642.jpg

アデールや私は、ただカメラのシャッターを下ろす、
神田先生や平岡先生にとっては、一際郷愁を誘う、

世代を跨いだ現地調査も悪くない。


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